秋風のような幸せな気持ちになれる文学三選
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イワン・デニーソヴィチの一日
イワン・デニーソヴィチの一日
ソルジェニーツィン
新潮社

おすすめポイント

「こいつより俺の方が遙かにマシな生活だ」という気持ちにさせることで旧ソ連の闇を曝き、ついでにノーベル賞も受賞した傑作。なにも起こらない平和な1日だが、平和の基準が低すぎる。

重き流れの中に (新潮文庫)
重き流れの中に (新潮文庫)
椎名 麟三
新潮社

おすすめポイント

良いことがなにも起こらない。戦後日本の最悪を煮詰めて煮凝りにした傑作短編集。とにかく本人は別にさして悪いことしてないのに、環境のせいで悪いことが起こり続けるので「自分は恵まれてるな」と思える。

ハツカネズミと人間
ハツカネズミと人間
スタインベック
新潮社

おすすめポイント

環境も一新し、全てが良い方向に行きだしたと思ったら友達のせいで全てが台無しになる傑作。でもこの友達は悪くない。「こんな悲しい別れするなら友達少ない俺はまだ幸せだな」と自己肯定感が上がる。

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